先史時代に人々の生活において
自然環境の中で生きていく上で様々な理由によって負傷して(疼痛)や腫痛に苦しむ事も少なくなかったと考えられる。そんなときに、人々は自分あるいは仲間の患部を手で撫でたり擦ったりすることによって、外傷による痛を散らして腫れをひかせて痛みを和らげる効果があることを発見した。当時においてはこれも有効的な外科治療の一環であり、これが按摩術のルーツであると考えられる。世界最古の医学書である黄帝内経には、いくつかの部位に按摩の文字が書かれているが、具体的な手法については記載がない。『導引按は中央より出ず』とあり、この導引按が按摩とする人がいるが誤りである。他にも『導引とは筋骨を揺がし支節を動かすを謂う。按は皮肉を抑え按ずるを謂う。手足を捷挙するを謂う』ともあるように、これは現在でいう気功のことであり、按摩そのものを指す記述ではないと思われる。また、骨折・脱臼の治療などの今日の外科・整形外科の分野に属する治療や包帯法などに関する分野も扱っていたと考えられている。中国においては隋の時代には按摩は独立した専門科として扱われるようになった。
update:2009年08月20日
